台湾の子供たちに日本文化を体験してもらいたいと日本台湾交流協会台北事務所(台北市)と砥部焼販売協同組合が、砥部焼を絵付けするイベント「オンライン砥部焼講座」を3日、台湾・新北市の鶯歌陶瓷博物館で開催し、児童、生徒、学生たち34人が参加。終了後の参加者アンケートで100%が満足、100%が日本文化への理解が深まった、100%愛媛県に行きたくなったという回答だった。
イベントでは冒頭、砥部町の佐川秀紀町長が、「渡航が再開したら、ぜひ砥部町に遊びに来てください」とあいさつ。参加者たちは会場に設置された大型スクリーンに映し出される動画で砥部焼や砥部町の説明や工房で製造工程を説明するレポートを見た後、陶工たちの手ほどきを受け、用意された砥部焼の素焼きに思い思いの絵や柄を描いた。また、描き上げた作品は、オンラインで陶工たちに見せ、アドバイスや評価をしてもらった。オンライン越しではあったが、スクリーン越しのやりとりは臨場感たっぷり。参加者と陶工たちがやり取りする声は弾み、笑顔の花が咲いた。
アンケートの感想から―
「砥部焼の原理と製作過程を見ることができ、伝統的な手工芸の文化について深く学べた。手工芸は、暮らしや歴史に加えて美学も磨かれると感じた」(大学生、女性)
「日本文化への理解を深めることができ、また子どもと一緒に参加でき嬉しかった。オンラインで日本とつながり日本に旅したような気持ちになった」(大学院生、女性)
「内容が大変充実していて理解が深まった。一日も早くコロナが収束して日台の往来が再開しますように」(大学院生、男性)
「細やかに教えていただき充実した内容だった。コロナが終わったら、次回は砥部焼の陶芸家の先生、町長さんに実際に来ていただき交流したい」(大学生、女性)。