blog

穴場桜スポット「東光」〜台湾最古の電気鉄道村を巡ろう

山々に囲まれて、朝日が昇る絶景を見えることから「東光」と呼ばれています。

桜の木が次々と南投県内で咲き始めています。今回は台湾の中部地方の中に唯一経済部水利署に指定される水資源保全社區(団地)、魚池鄉の東光社區を訪ねました。日月潭国家風景区管理所内でガイドのスキルを身につけた地元のガイドさん「龍さん」が主催した「サイクリングお花見旅行」に申し込み、龍さんの案内と説明によって現地の産業発展や人文風情を学びました。私たち参加者に東光社區についての認識をもっと深めるために、ツアーのはじめに龍さんは東光の産地の特徴、そして歴史について詳しく紹介してくれました。

東光の歴史は100年前の日本統治時代まで遡ります。ポイントは二つ。一つは閩漢建築、もう一つは電気鉄道の跡地です。かつて台湾電力株式会社(現台湾電力公司)は、世界一の規模を持つダム建設「日月潭第一水力発電所」を建設する時に、必要な設備や原料をもっと簡単に運ぶため、当時では台湾初の電気鉄道が敷設されました。終点は南投県の「魚池鄉」駅。東光はその線路沿いにあり、導水路として使われた向天圳など、たくさんの建設跡地も保存されました。

魚池鄉は、閩漢伝統建築が多く残された町、中でも「燉源堂」という1916年に建てられた洪氏旧宅一号宅が最も有名です。燉源堂は左護龍と右護龍を持った典型的な三合院建築で、建物の両側では上品な八角木窗が見えます。残念なことに、ここは中に入ることができませんが、建物の構造や装飾、そして石彫りの精緻さから建設当時職人さんたちが丹精込めたことが伝わります。

中緯度域にある魚池ですが、透き通った水源を持ち、さらに農林水産業がここの主要産業なので、自然環境はあまり人為的干渉に影響されていません。紅茶、しいたけ、ツユクサは魚池の三宝と言われていますが、意外なことに、ここでは台湾固有種の植物「金線蓮」を中心に栽培する農家もいることが龍さんのガイドを通してわかりました。運が良ければ、地元の農家さんと農産品を買って帰ることもできます。

蔡家蝴蝶莊園で人力ロープウェイ「流籠」を体験

 

東光ツユクサ園

 

黒きくらげ栽培場

 

2時間という短い時間で7キロほど遠く走りましたが、16平方キロメートルの広さを持っている東光村はなかなか全ては回りきれません。ビンロウの木立の隙間から日の光がこぼれている中、周りのガチョウと鳥の鳴き声を聴きながら並木道で自転車を走らせて、東光村の隅々まで探索すると、ゆったりとしてすごく爽快な気持ちになりました。農村でゆっくりのんびり過ごすことや自然風景が好きな皆様にぜひおすすめしたいコースです!

もし時間の余裕があれば、2泊3日のハイキング&キャンピング旅行を計画するのもいいかもしれません。

ABOUT ME
阿泰照片
阿泰照片
悠圖單車生活媒體的創辦人。用探索、體驗來再發現地方,讓台日更深度認識與交流。 YOATOサイクリングライフメディアの創業者。探索や体験を通して地方の魅力を見つけて、日台間の交流やお互いの認識を深めることに力を入れている。