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MOBURU(ブラス)は、西瀬戸文化経済圏と四国の人々が台湾の人々とつながり、さまざまな交流を発芽、成長させていくことを目的としたwebマガジンです。

台湾と日本はともに近代史を歩み、近年においてはパートナーとして緊密な関係が構築されつつあります。この傾向は日本の安全保障をめぐる東アジア・太平洋の情勢、台湾総統・蔡英文氏の再選などでさらに深まっていくことでしょう。

日本の地方創生の切り札はインバウンドと唱えられ、その首座に台湾があります。しかも訪日リピート率は約8割という高さです。昨今は台湾と日本各地の地方都市が直行便で結ばれ、航空便がインバウンド・アウトバウンドを牽引しています。また、航空便と公共交通やレンタカーがミックスされ、台湾人の関心や訪問先が都市から地方へとシフト。日本人観光客からは忘れられた観光地はおろか、観光地として認識されていない場所にまで台湾からの観光客が訪れ、過疎高齢化の進む地域に希望の光を灯すといった現象も起きています。

2019年夏、愛媛県松山市の松山空港と台湾・桃園国際空港が直行便で結ばれました。松山空港からは瀬戸内海を挟んで広島空港があり、台湾直行便が毎日周航しています。この両空港を基点に「瀬戸内しまなみ海道」、広島-呉-松山航路、周防大島-松山航路を通い道とした西瀬戸内海周遊ゾーンを提示し、台湾から西瀬戸内海・四国へのインバウンドを促していきます。

一方、日本人向けの台湾観光商品(ツアー)は台北が中心となっていますが、台東や台南などの地方に温存され、人と人のふれあいや出会いにこそ、醍醐味があります。人と人の出会い、心をつかむ人情は日本・台湾によらず地方が持つ魅力に違いありません。

MOBURU(ブラス)は、住民ならではの視線で西瀬戸内海・四国と台湾の観光・交流情報を届け合うことを通し、両国民が訪問し合い、出会いを重ね、草の根的な交流人口拡大へと発展することを願っています。